私は太陽光投資と株式投資で、経済的自由の獲得を目指しています。
太陽光投資のキャッシュフローを株式投資に投入することで、月24万円の積み立て投資を行う予定です。
今日は何に投資をするのかを考えます。検討のベースは、尊敬するシーゲル教授の推奨ポートフォリオです。
シーゲル教授の推奨ポートフォリオとは?
シーゲル教授は、ポートフォリオの半分をインデックスファンドにすることを進めています。そして、残りの半分をリターン補完戦略として、シーゲル教授の研究の成果から分かった「平均を上回るリターンを期待できるであろう」戦略に投資することを勧めています。
シーゲル教授の有名な著書「投資の未来」を初めてよんだ時、その内容に目から鱗の連続でわくわくが止まりませんでした。
しかし、分厚い本の最後の最後でこの「シーゲル教授の推奨ポートフォリオ」を見ときは、正直言って「なんだ。結局、インデックス投資を推奨するのか」と幻滅したのを覚えています。
教授が著書「投資の未来」で示した、明るい未来に私は胸を躍らせました。しかし、明るい未来を期待させてくれた教授が推奨するポートフォリオの半分が、インデックスファンドだったのです。学校では悪ぶっている中学の先輩が、親の言いつけを守って塾に通っているのを見てしまった時のような残念感。尖ったことを言っているのに、実際は手堅いのね~といった印象を受けたのです。
ですが、裏を返せばそれだけインデックスファンドへの投資は素晴らしく外せないものだということですね。
では、次に「ワールド・インデックスファンド」と「リターン補完戦略」の内容を見ていきましょう。
教授が勧めるワールド・インデックスファンド50%の内訳
シーゲル教授は次の比率で投資することを推奨しています。
- 米国 30%
- 米国以外 20%
米国だけでなく、米国以外にも分散投資しましょうということです。
教授が勧めるリターン補完戦略50%の内訳
次に、リターン補完戦略として4つの戦略を示しています。4つの戦略をそれぞれ10~15%の比率でミックスすることを勧めています。
- 高配当戦略
- グローバル戦略
- セクター戦略
- バリュー戦略
この4つの戦略がシーゲル流の肝の部分です。
4つの戦略の中身を簡単に列挙します。
①高配当戦略
・配当利回り 上位20%
・ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
・REIT
②グローバル戦略
・S&Pグローバル100
・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
・多国籍企業への分散投資
③セクター戦略
・石油および天然資源
・医療品
・有名ブランドの生活必需品
④バリュー戦略
・低PER
・生き残り上位(成長率が期待を上回る)
・パークシャー・ハザウェイ
私が選択する戦略と戦略を実行するための銘柄は?
シーゲル教授の推奨ポートフォリオをベースに、自分が選択する戦略を決定します。同時に、戦略を実行するために投資する具体的な銘柄についても検討します。
インデックスファンドは米国一択!「楽天・全米株式インデックス・ファンド」で決まり!
まずは、推奨ポートフォリオの50%を占めるインデックスファンドについて検討します。
シーゲル教授の推奨は、米国と非米国を3:2でブレンドすることです。
しかし、私は米国のみで運用しようと考えています。
理由2つです。
- グローバル分散の効果に懐疑的である
- 米国以外に魅力的な投資対象がない
この2つの理由により米国一択という選択をしました。投資銘柄に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を選択した理由は、つみたてNISAの枠を利用できるからです。
では、米国一択という選択をした2つの理由について、もう少し掘り下げます。
グローバル分散の効果に懐疑的である理由
2008年のリーマンショックでは、全世界的に株価は下落し投資家はグローバル分散投資に失望しました。各国の株価の相関性があがり、分散の効果が得られなかったのです。分散投資の効果をあげるのであれば、相関性の低い国を組み合わせるべきですが、経済全体のグローバル化に伴い各国の相関性は上昇傾向にあり分散投資の効果を得られない時期が続きました。
Google,Amazon,Microsoftなど、米国に本社を置きながら世界中でそのサービスや商品が利用されている企業がアメリカにはたくさんあります。米国株に投資する際に、米国以外に本社を置く企業に投資をすることで分散を図る行為に意味を見出せないのです。
米国以外に魅力的な投資対象がないと考える理由
そもそも、何のために株式投資をして、何のために分散投資をするのかという話です。
株式投資をする理由は、利益をあげるためです。
分散投資をする理由は、投資先に何かあったときのダメージをマイルドにするためです。一つ倒れても、もう一方はノーダメージであれば安心だということですね。
しかし、国単位で米国が倒れるのか?と。もしくは、米国が倒れた時にノーダメージの国なんてあるのか?と。
これらの不確実性に明確な答えを出せない中で、「なんか怖いから」または「なんか安心だから」という理由で分散投資を安易に選択する気になれないのです。
一方で、ちょっと古いデータではありますが2012年あたりから相関性が下がってきたというデータがあります。
このデータによるとS&P500と相関性が低い株価指数として「香港ハンセイン株価指数」、「TOPIX」があることが読み取れます。
では、S&P500の変動のダメージをマイルドにするために、「香港ハンセイン株価指数」、「TOPIX」をポートフォリオに入れるのか?ということですね。
「みんなのインデックス」で、3つの利回りを調べると圧倒的にS&P500が高い利回りを実現してきています。
私は、これからも米国株が最も魅力的な投資先で、かつ長期投資に耐えうる投資先だと考えています。
この魅力的な投資先以外に、分散を目的として投資しようと思える国がないのです。
もっと言ってしまえば、米国株投資で得られる利益を捨ててまで安心を買う気がしないということです。
これらの理由により、私はポートフォリオの50%を米国インデックスファンドの一つである「楽天・全米株式インデックス・ファンド」で占めることにしました。
長くなったので一度切ります。
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シーゲル教授が推奨する株式ポートフォリオと私の選択 -その2-
前回の記事では、シーゲル教授が推奨するポートフォリオを紹介し、推奨ポートフォリオの50%を占めるインデックスファンドについて検討しました。 今回は残りの50%「リターン補完戦略」について検討します。 ...