どうもー投資の力でアーリーリタイアを目指しているミドリムシです。
一昨年は息子の入院、昨年は自身の体調不良と健康に縁のないミドリムシ家。
失って気がつく平穏な日常のありがたさです。
さて、本日は例によって投資と関係のない読書のお話。
いつもは実用書ばかり読んでいるミドリムシが、ノンフィクション小説「テロルの決算」を読んでみた。
そんな話をながーく語りますw
ただの日記です。もう投資関係ないやん!
いや、自己投資ですw
・・・どうぞ!
本を読み始めたのは大人になってから
就職後、二年目に大阪転勤になったあたりから本を読み出しました。
東京-大阪間の移動時間を潰す手段としての読書です。
当時は、まだスマホではなくPDAを一部のガジェット好きが持っているという時代です。
新大阪駅の本屋で主に実用書を買い、東京へ向かう新幹線の車内で読んでいましたね。
きっかけは、当時、一緒に仕事をさせてもらっていた21歳年上の先輩社員です。
その先輩は、あらゆるルールを守れない困った人でした。
会議には遅れるし、毎日の勤怠登録はできない。
週報の提出なんてもってのほか。
だけど、仕事はできる。
能力、知識は組織内でNo.1でしたね。
組織人ではなく、職人肌の人物でした。
人となりも憎めない人で、役職にも付いている。
つまり、能力も人望も評価も高い人です。
私はこの先輩社員に尊敬や憧れの感情を抱いていました。
(この記事で言語化するまで自分でもこの感情に気づいていませんでしたがw)
そんなどこか抜けているのに評価が高い人は、自己研鑽を欠かさない人でした。
技術は実際に自分で手を動かして身につけ、知識は本を読むことで吸収していたんですね。
なるほど、あの先輩は本を読んでいるのかぁ。
だったら真似しよう!
そう考えた若かれしミドリムシは、自分に直接的に関係のある実用書を読み始めることになりました。
その時々で自分が課題と思っていること、あるいは知りたいことに刺さる本を読むという生活は、ざっと15年ぐらいになります。
それが功を奏してか、順調に社内での評価を積み上げてきたミドリムシです。
コロナ ✖︎ デジタル = 新しい出会い
コロナ禍突入の2020年。
ZOOMを代表とするオンラインでのコミュニケーションツールに慣れてきた私は、いくつかのオンラインコミュニティに参加してみることにしました。
そこには、これまで社内で目標としてきた人達と違った魅力を放つ大人達がいました。
その魅力の源泉は、知識の幅の広さです。
自分の知らないことを知っているから魅力的に見えた、そんな単純な話ではありません。
そこも守備範囲なの!?と驚く幅の広さ、教養の深さに憧れたのです。
これまで、歴史やフィクションの世界は現実世界では役に立たなそうと「自分には関係のないこと」にしてきました。
だから、直接的に関係のありそうな本を好んで読んできました。
仕事あるいはお金に関係のある技術や知識を身につけるための本です。
ですが、深みのある大人たちに出会って考えを改めました。
偏った合理的思考によって、直接的利益に繋がる本しか読んでこなかった自分。
この先にあの人たちはいないと感じました。
「関係ないことにしてきた」ものと向き合う
そこで、これまで向き合ってこなかった歴史に関する本を読んでみることにしました。
冒頭に触れた「テロルの決算」です。
1960年に社会党委員長の浅沼稲次郎が、右翼の少年に刺殺された事件を描いたノンフィクション小説です。
被害者と犯人の両方の人生を丁寧に取材し、事件当日なぜ二人が衝突することになったのかを描き出しています。
大正から昭和30年代の混沌としながらも、熱気を帯びた日本の様子が描かれており、日本史を真剣に勉強してこなかった私にとっては「そうだったんだ!」の連続で面白かったです。
ミドリムシ的学びポイント
- 日本が戦争している時の政治の雰囲気ってこんな感じか
- 安保闘争って安倍晋三元首相のお爺さんである岸信介元首相のときの話だったんだ
-
私の父や母が子供のときの日本ってこんな空気だったんだ
本書を読みながら、出てくる歴史的な出来事や人物名を一つずつ調べながら読んでいきました。
調べながら読むという行為は全くストレスではなかった。
これが面白い発見でした。
インターネットのお陰で検索にストレスがかからないというのもあるでしょうか?
あるいは、成長によって自分の理解力があがったからでしょうか?
知ったつもりになっていたことを改めて学びなすことで、自分の世界が広がる感覚が気持ちよかったです。
なんせ題名である「テロル」が「テロ」のことだということも、読み始めてから調べて知ったほどの無知さです。
学ぶって面白い!
と同時に、終わりのないことだなと思ったミドリムシでした。
次はまた実用的なチームビルディングに関する本を読む予定です。
しかし、その次は古典的な自伝である「フランクリン自伝」を読んでみようと思います。
ではまた!