私は子供が生まれた時に保険に入ることにしました。
それまでは一切、保険に入っていませんでしたが、万が一のことが起きた時に子供が困らないようにという気持ちが芽生えて保険に入ることにしました。
この時、保険の営業マンに勧められるまま保険に入ってしまいましたが、今となっては後悔が大きいです。
私が何に後悔しているか、これから保険に入ろうとしている方は参考にしてください。すでに入っている人が取るべき選択についても一緒に見ていきましょう。
後悔ポイント1:資産運用型の保険は利率が低い
私が入った養老保険について紹介します。
保険料(私が払ったお金):500万
保険金(万が一の時に受け取るお金):650万
30年後に保険金と同額を受け取ることが可能
つまり、30年で150万増える保険商品ということですね。
これ、悪くないなと思ったんですが、年率を計算すると・・・
年率:0.88%
あれあれ?VTIに投資した方がよくないですか?
「みんなのインデックス」でVTIの過去の年率を調べると・・・
15年の平均年率は8.4%!10倍ですね。
そして、この年率で500万を30年間運用すると・・・
5,612万になります!!!
うーん、改めて計算すると現実を突きつけられますね。
実はまだ解約してないのですが、早く解約してVTIを買わないとですね
後悔ポイント2:解約しても全額戻ってこない
これも保険の厄介なところです。VTIなどのETFなら、手数料は引かれますが時価でほぼほぼ全額戻ってきますよね。
でも保険だと、解約返戻金があらかじめ決められていて契約期間によっては損をすることになります。
もちろん、VTIも株ですから損をすることがあるので、この部分については保険のほうが圧倒的に不利ということはありません。
見方を変えれば、損が限定されるので安心という考え方もできるわけです。
しかし、ただでさえ低い利率のうえに途中解約すると0.88%よりも少ない利回りになってしまうという商品だということは理解しておくべきでした。
入ってしまったらどうするか
結論としてはタイトルの通り、保険と資産運用は別で考えるべきという話です。掛け捨て保険以外は不要だったというのが、私の今の考えです。
何年後にいくら増えるというタイプの保険は、保険というより投資信託です。他の金融商品と比較検討して入るべきですが、私はそれを怠ってしまったわけです。
投資信託と違って保険は解約しても全額が戻ってきません。
解約返戻金の率が低く設定されているので、入った後で解約しようと思っても損をするから解約するのをやめようという心理的なストップがかかります。
本来は冷静に、解約して戻ってきたお金を他の運用方法で運用した場合と比較して解約有無を判断したいところですが、心理学の「損失回避の法則」が邪魔をします。
最初から変な保険に入らないのがベストなのです。
では、入ってしまったらどうすればよいのか。
選択1:速攻で解約
強い意志で解約するという選択です。30年もの長期で運用することを考えているなら、VTIで5,000万に増やしたほうがよいに決まっています。保険解約による損より機会損失のほうを恐れ、すぐに解約するということです。
選択2:契約から5年経過してから解約する
養老保険の場合は5年というのが1つのキーワードになります。もし、解約を思い立った時点の解約返戻金が、保険料を差し引いてプラスになる金額の場合はすぐに解約したくなりますがちょっと待ってください!
養老保険の場合は5年以内に解約すると20.315%を源泉徴収されてしまいます。もう少しで5年経つってタイミングならもう少し待ってから解約するのもありです。
選択3:満期まで待つ
自分で運用するより利率が低くても、利益が確定しているという安心感があるのも事実です。人によっては、安心感を手に入れるために満期まで保有するという選択もありです。
大事なのは、利率が低くても安心感がある保険と圧倒的に利率が高い株、ETFという違いを理解したうえで選択するということです。
私の後悔の源泉は、無知なままよくわからない保険に契約してしまったことです。
無知は罪、自分を守る知識を身につけていきたいです。